2012年9月22日土曜日
ハーバーシティ:岳敏君(ユイミンジュン)氏の香港初個展
ハーバーシティ:岳敏君(ユイミンジュン)氏の香港初個展
彫刻最新作 〈笑可笑非常笑〉
地域文化と芸術の振興を目的として、さまざまな質の高い芸術文化に接する機会や芸術家との交流の機会を提供しているハーバーシティ。そんなハーバーシティが今年の9月には、世界中で注目を集めている中国現代アートの売れっ子アーティスト、岳敏君氏を招いて香港初の個展を開催する予定だ。また、この個展は、2007年に行われた日本人の前衛アーティスト草間彌生氏の個展、そして2010年のアメリカ人アーティストKawsの個展と同様に、ハーバーシティが主催し、香港クリエイティブチームAllRightsReservedが企画するものであり、3回目となる公共空間のアートプロジェクトだ。「笑可笑非常笑」と題したこの個展では、岳敏君氏が開催のために作られた彫刻新作5点が、ハーバーシティオーシャンターミナルの露天広場に設けられた約200平方メートルのアートスペースでご覧いただけるほか、「ハーバーシティ・ギャラリー」では、岳敏君氏が手がけたシルクペインティング12点が展示される予定。
老荘思想からアイデアを受けて自画像「笑う男」を作り、世界にその名を知らしめた岳敏君氏。たとえ何が起きようとも、悩まずに笑顔でいて、自然のままに、無為であるという老荘思想を自分の作品を通じて表現したいという。また、本展のタイトルである「笑可笑非常笑」は、老子の<道徳経>に載っている名言「道可道非常道(世界の実体はとらえがたい、言葉で明確に指し示すことができるものではない)」から転じたものだと、氏が語る。「笑うというのは、人間が考えた上で作ったものではなく、そもそもなんの意味も情もない行為だ 。笑う男という作品で表現したいのは、信頼できるものも、自分の信念に支えられる価値もない今の人々だ。笑うというのは、人間が自分のむなしさをごまかそうとする行為というよりも、仕方がないという覚悟で生まれたものだと思う。そんな複雑な概念を作品を通じて説明できたらと思っている。」
本展では、それぞれ高さ3メートルもある彫刻最新作「笑う男」5点が展示される。大口を開けて笑うこの「笑う男たち」は、観る人に現代の文化について改めて考えさせるという。また、「ハーバーシティ・ギャラリー」で展示される12点のシルクペインティングは、フランスのギャラリーが岳敏君氏とコラボレーションしたものであり、それぞれのペインティングには、スペイン人の詩人が書いた詩が添えられているのも格別だ。詩を吟味しながら、岳敏君氏の作品を味わってみませんか。
岳敏君〈笑可笑非常笑〉展示会について:
日程: 2012年9月20日から10月23日まで
岳敏君 芸術作品展 (9月20日-10月14日)
場所:ハーバーシティ・ギャラリー - ハーバーシティオーシャンセンター207号店 (Fendiからすぐ)
彫刻-「笑可笑非常笑」 (9月24日-10月23日)
場所:ハーバーシティオーシャンセンター露天広場
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